「現金派を卒業したいけど、キャッシュレス初心者の自分には決済方法の選び方がそもそもわからない」
こんな悩みを抱えている方、結構いるみたいですね。
政府がキャッシュレスを推進している効果なのか、現金派の人もだいぶ減ったなと個人的には感じています。
でもまだまだ現金派の人はいますね。
このままいくと、現金派の人は「一向に新しい習慣に移行しない世間のお荷物」扱いされる可能性もあります。
政府が推進することにそぐわない行動をとると、世間では煙たがられる傾向にありますから。禁煙しかり、働き方改革しかり。
現金派のうちの妻いわく「キャッシュレス初心者はサービスの選び方自体がそもそもよくわからない」とのこと。
そこで今回、キャッシュレスに詳しい主夫を自負するぼくが、キャッシュレス初心者の選び方をサポートするスタートガイドをつくりました。
この記事を読めば、
- キャッシュレス決済ってそもそもなに?
- キャッシュレス初心者に最適なサービスの選び方
- キャッシュレス決済のメリットとデメリット
- キャッシュレス初心者向きのQ&A
などがすんなりと理解できます。
そしてきっと「それなら今から始めてみようかな」と思ってもらえるはず。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
キャッシュレス決済とは?
文字どおり「現金を使わずに決済する支払い方法」です。
クレジットカードもキャッシュレス決済ですし、電車やバスで使うお馴染みの電子マネーもキャッシュレス決済に含まれますよ。
2020年6月まで一部サービスで5%ポイント還元するなど(5%は大きい!)政府が本気で取り組んでいる国をあげた政策です。
はっきりいって、メリットは数多くあれどデメリットはほとんどないです。。。
早めにキャッシュレス生活に移行するのをおすすめします。
現金と比べたキャッシュレス決済のメリットを挙げてみます。
- ポイント還元で現金よりお得。
- とにかく支払いが早い。
- 小銭で財布がふくらまない。
- 財布が持たずに外出することも可能。
なんといっても現金よりお得なのが一番のメリットです。
コンビニ・スーパーなどの日々の買い物をキャッシュレス決済にするだけでも随分ちがいますよ。
1日200円トクをしたとしても1月で6000円。
年間で7万2000円も違ってきます。
また、支払いが早いのも大きな魅力です。
レジで後ろに並ぶ人を待たせないですみます。
日常の外出では現金を持ち歩く必要がなくなるので、小銭で財布が膨らむこともありません。
個人的には、今の段階(2020年2月)でも財布を持たずに外出して困ることはほぼありません。
これからも対応するお店はどんどん拡充していきます。
一口に「キャッシュレス決済」といっても、その方法は大きく3つに分かれます。
クレジットカード、電子マネー、QR決済です。
この3つの特徴を比較したのが下の表です。
ザッと目を通してみてください。
3つの決済方法を比較 | クレジットカード | 電子マネー | QR決済 |
---|---|---|---|
使うモノ | クレジットカード | スマホ・電子マネーのカード | スマホ |
使える場所 | 1番多い | かなり多い | そこそこ多い |
お金が消費される時期 | 後払い | 現金チャージなら先払い クレカでチャージなら後払い |
チャージ方法により先払い、即時払い、後払いの3通りあり |
主要メリット | 決済スピードが早い 使える場所が多い |
決済スピードが早い 公共交通機関対応のものがある |
総合的なお得度は一番高い |
主要デメリット | 作るのに審査が必要 QR決済よりお得度は低め |
QR決済よりお得度は低め | 支払い時のアプリ起動とコード読取りがすこし手間 セキュリティ面に若干の不安あり |
代表的なサービス | 楽天カード Yahoo!JAPANカード 三井住友VISAカード etc |
suica nanaco 楽天Edy id WAON QUICPay etc |
PayPay |
決済方法により細かい差はありますが、大まかな傾向はこんな感じです。
それぞれに特徴がありますね。
電子マネーとQR決済のことをまとめて「スマホ決済」ともいいます。
さらにこの3つの決済方法のお金の流れを「見える化」した図を作ってみました。(下図)

クレジットカードの流れが一番シンプルですよね。
銀行とカードが紐づいているだけです。
支払い時期は後払いですが、デビットカードは即時払いです。
電子マネーはお金の出どころが2つあります。
現金チャージとクレカによるチャージ(後払い)ですね。
金融機関によってはデビットカードによる同時引き落としも可能です。
支払い方式は2つ。
専用アプリを使ってスマホでタッチか、専用カードでタッチですね。
QR決済はお金の出どころが一番豊富です。
「スマホ料金払い」とはQR決済の1つ「d払い」が行っている支払い方式で、毎月のスマホ料金と合算して引き落とすというものです。
よく聞くのが「キャッシュレス決済はポイントの2重取り・3重取りがオトク」というもの。
この点はいわば「キャッシュレス決済の一番の醍醐味」なので基本的なしくみを解説しますね。
例えば楽天ユーザーにおすすめのQR決済「楽天Pay」を例にしてみましょう。
楽天Payで支払うと基本的に200円で1ポイント貯まります。
0.5%還元ですね。
これを支払い先のクレカを楽天カードにするとさらにプラス1.5%還元になります。
これで2重取りです。
さらに「楽天チェック」というアプリを使って該当店舗にチェックインすると10ポイント還元というしくみもあります。
これを含めると3重取りになります。
あとはコンビニでTカードを見せるとTポイントも貯まるし、pontaポイントも同様です。これで4重になります。
という感じで、基本の還元にプラスでポイントをゲットすることが重ね取りと呼ばれています。
各決済方法によって重ね取りのパターンはいろいろあります。かなり複雑ですが。
それを追いかけるのはゲームみたいで楽しいですが、その反面やりすぎると疲れます。。。。
なのでほどほどにやっていくのがおすすめですね。
でも、自分がメインで使う決済方法の重ね取りパターンは絶対知っておいた方がいいですよ。
大体は「基本のキャッシュレス還元+特定のお得なクレカを支払い方法に設定+その他」という形式が多いです。
重ね取りに関わるキャンペーンも短い期間でどんどん行われているので、定期的に公式サイトをチェックするのがおすすめです。
初心者向けのキャッシュレス決済の選び方
ここまででキャッシュレス決済の全体像がなんとなく掴めたでしょうか?
ここからは選び方について解説します。
詳細は他記事に譲るとして、スタートガイドであるこの記事では基本的な「考え方」を説明します。
まず前提として、すべてにおいて完璧なキャッシュレス決済方法は存在しないことを覚えておいてください。
つまり、「還元率」・「決済速度」・「対応店舗数」・「セキュリティ性」を高いレベルで1つのキャッシュレス決済方法に求めるのは現状ムリなんです。
お得度を重視するならQR決済のどれかをメインに据えるのがいいです。
通勤で電車に乗るなら交通系電子マネーは欲しいですよね。
使える場所が一番多くて安全性も高いクレカは保険として有能です。
こんな感じでそれぞれに特徴があります。
となればおのずと「自分がなにを優先するか」が選択の基準になってきます。
そして1つよりも複数のキャッシュレス決済をシーンで使い分ける(ストレスにならない程度に)のがおすすめです。
月並みですが、これが現時点でのキャッシュレス決済の最適解かなと思っています。
ただこれも1年経過し、2年経過すれば次第に状況が変わってくると思います。
少し踏みこんだ話をすると、1つの決済方法には必ず相性のいいクレジットカードが用意されています。
楽天Payなら楽天カード。
PayPayならYahoo!JAPANカード。
LINE Payはクレカの紐づけは今の所できませんが、2020年にLINE Payクレジットカードが登場します。
こんな感じで基本的に自社グループのクレカが一番お得なパターンが多いです。
また、交通系電子マネーのSuicaだったらJREカードやビックカメラSuicaカードを作るのが圧倒的におすすめです。
こんな感じでまずは自分がメインで使う決済方法と相性のいいクレカがなんのかを知る。
そしてそれを持ったらなにができるかを知る。
重ね取りのパターンもそうですし、大体は目玉となる便利機能も用意されているはずです。(オートチャージなど)
そしてまずは少しずつ使って慣れていく。
これがキャッシュレス生活成功の秘訣だと思います。
キャッシュレス初心者のためのQ&A
まとめの前に初心者の方が気になるであろう主要なQ&Aをいくつか書いておきますね。
もし不正に利用されたらどうなる?
キャッシュレス決済の方法、事業者によって対応は異なります。
クレカは、基本的にカード会社が保証してくれます。(盗難補償の適用期間は60日間)
電子マネーは、基本的に記名式のものであれば利用停止依頼したのちの残高は保証されます。それ以前に不正利用された分は保証されない可能性が高いです。
QR決済は、各事業者によって対応が異なります。
PayPayは基本的に60日以内の申請なら全額保証対応です。
LINE Payは基本的に不正利用があった旨の申告の受理日までの31日間に行われた不正利用が対象で、原則10万円までの保証です。
楽天Payには「当社に重大な過失があった場合をのぞき損害の補償はしない」旨の規約があります。
つまりけっこう厳しい判断にはなりそうですが、一応補償という制度はありそうです。
使う前に補償に関しては一度確かめるのをおすすめします。
また紛失時に備えて、スマホを遠隔でロックできる方法を準備しておくのが賢いやり方です。
QR決済で使える場所を探すいい方法はある?
アプリ内もしくは公式ページでマップ表示から探せるものが多いです。
マップ表示機能がないものも検索で探せるのでそんなに手間はかからないですよ。
未成年でもQR決済できますか?
できます。
未成年者はクレジットカードが持てないことからチャージ方法などが制限されますが、普通に使う分には問題なく使えます。
まとめ
初心者の方に向けて、図表を使いながらキャッシュレス決済の基礎知識を解説させてもらいました。
最後にこの記事の要点をまとめますね。
- キャッシュレス決済はメリットは数多くあれど、デメリットはほとんどない。
- キャッシュレス決済はクレジットカード・電子マネー・QR決済の3つに分かれる。
- その3つのなかではQR決済がお得。
- キャッシュレス決済は選ぶ基準は「還元率(お得度)」・「決済スピード」・「対応店舗数」・「セキュリティ性」の4つ。
- 特定の決済方法だけを使うよりも、ストレスにならない程度に複数をシーンで使い分けるのがおすすめ。
- メインの決済方法を決めたら、相性のいいクレカを作るのがおすすめ。
この記事を読んで、キャッシュレス生活の一歩目を踏みだしてみようと思ってもらえたなら幸いです。
以上、ここまで読んでいただき感謝です。